お酒を止め続けるために


例会とは

2016年03月11日 19:41

断酒例会のあり方(案)                   三原断酒友の会 20160312

            「指針と規範」「松村語録」「S断酒会」から作成したものです。

1.)例会の2時間は「自己洞察」の場であり、そのため個々人が自分と向き合って

いける場づくりが必要です。

 

1.例会中は私語をせず、人の体験談を真剣に聞きます。

・私語は廊下でもよく響きますので、語っている人のことを考えてください。

・体験談を途中で止めてしまうと折角の内容が引っ込んでしまいます。

・熱心に聞く努力をしていると、実際に経験したことが思い起こされ、自分の話せることが増え、マンネリ化せず、同じ話のくり返しをしなくてすみます。

 

2.携帯電話は電源を切るか、マナーモードにしてください。

・携帯電話を操作したり、机の上で他の事をしないよう心がけます。

・雑音・雑念が入ると、語る人や参加者が集中できなくなります。

   

3.会員は断酒歴・断酒会歴に関係なく平等です。

・個々人の人格を尊重しましょう。

・会員のそれぞれの断酒に至った経緯や、過去・現在の生活や環境も違いますから、

他人の体験談が自分の考えと違っても、尊重されるべきものです。

 

4.自分の体験談のおしつけや、ほかの人の体験談についての批判はしない。

・人それぞれに個々の考え方があります。

・人が語っているときに、質問・同調・意見などを言ったりして割りこんでは

いけません。

・新しい人や病院から来られている人には、特に配慮しましょう。

当人と一緒に我々も例会の中から気付かされ、考え学んでいけます。

 

5.遅刻・早退・途中立席は極力避ける。

   ・遅刻や早退は、例会開催前に司会者に連絡をしてください。

   ・途中立席は、例会の進行を中断し雰囲気を壊すことになりますので、

やむを得ない場合は話し中はせず、体験談の中間時に行ってください。

 

  6.準備・片付けについて

   ・自分で出来る範囲で協力しましょう。

・片付けは、断酒の歌が終わってからです。

   ・自分はお客様ではなく、会員全員で開催しているという意識を持ちましょう。

2.)体験談は「言いっぱなしの、聞きっぱなし」が基本です。

1. ・断酒会は上下関係のない仲間関係という組織であり、会員同士が教え

かつ教えられるという自助グループです。

・飲んでいたころの言動を包み隠さず口にすることで、自分の問題行動と心の

動きを確認することができます。

また、それを聞いている人は、埋もれていた記憶を呼び覚まして自分の体験を

思い出すことができます。体験談は、過去を振り返るきっかけになります。

・そのための「言いっぱなし」であり、例会場では何をしゃべってもいいという

意味ではありません。

 

2.個人や会の批判をしてはいけません。

・新しい方が断酒会の印象を自分自身で感じ取り、自分なりの断酒会との関わり

方を築き上げていく前に、偏った先入観を与えてしまうことになりかねません。

・申し入れたいことは、例会の前後に役員に話してください。

 

3.例会の内容を外部に漏らしてはいけません。

・体験談は深く細かく掘り下げれば掘り下げる程、個人のプライバシ-にかかわる

内容になってきます。

本人は、断酒会や周りの人を信頼した上で話したことが、例会が終わったあと、

その内容が外部へ漏れると思わぬ事態を招いたり、断酒会を信頼しなくなります。

・家族の体験談は繊細かつ第3者への影響が大きいですから、特に外部に漏らして

 はいけません。

 

4.体験談の内容は「聞きっぱなし」です。

・体験談は人に聞いてもらうものですが、自分の過去を振り返るために語られるも

のです。

本人以外はその内容を口にしないくらいの心構えが必要です。

 

3.)新入会の方、病院から来られる方について、

1.心から温かく迎えましょう。

・新しい方が参加された時に話される体験談は、勇気を奮い起こして話されてい

ます。切実でありながらも、例会に慣れていないことに配慮しましょう。

・話し続けるうちに次第に過去の掘り起こしができるようになって来られます。

わき道にそれたり、少々長くなっても出来るだけ辛抱強く聞いてあげるように

しましょう。

 

 2.新しい方の体験談に対するアドバイスは、直接取り上げて答えるのではなく、

自分の体験発表の形でなされるべきです。

 

3. 新しい方への励ましの言葉は、例会中ではなく、始まる前、終った後などに

かけていくようにしましょう。

・体験談のたびに励ましのことばをかけるのはやめましょう。

新しい方の体験談から断酒歴、断酒会歴の長い人も十分に学ばせてもらい、

自分の断酒の糧にさせてもらう訳ですから、その体験談に対して一方的に

「頑張って下さい」という発言はおかしいということになります。

 

4.)家族の方へは、

1. ひたすら自分の酒害体験を語りましょう。

本人が入会する前に家族だけで参加されている方もおられます。

本人は飲酒がまだ続いており、飲酒者の飲んでいるときの気持ちを何とか

理解したいという思いでおられます。

そのため、例会においては近況報告や決意表明だけでなく、ひたすら酒害体験を

語って参考にしていただくことが望ましいことです。

 

5.)司会をする時に、

1. 例会の開始時聞と終わりの時間(定例会18時~20時、昼例会12時~14時)を厳守

しましょう。

 

2. 司会者は例会の進行のみに徹してください。

・司会者が体験談に細かい注釈をつけたり、過度のアドバイスをしたりすると、

「自分も本音を語ってみよう」という気持ちにまで影響を与えてしまうことが

あります。

・過度の注釈は、会員の断酒への決意と例会の雰囲気を壊し、逆に参加者の反感を

かって、例会への不参加につながることがあります。

・体験談の受け止め方、感じ方は人ごとに違うことを十分に認識しましょう。

・司会者が体験談を語るときは、参加者が全員体験談を語り終わって時間が余った

ときです。

 

6.)断酒会員の禁止・注意事項

1. 会員間で金銭・品物の貸借関係は止めてください。

・貸しても借りても問題が起きた時に気まずくなり、やがて会を離れる原因に

繋がります。

・会費や断酒活動に関わる行事などの立て替えも同じです。

・物品をあげたり、貸したりすることも禁止されています。

2.ギャンブルは厳に慎んでください。

3.仕事の世話など、上下関係に発展する可能性のある行為は注意してください。

4.政治、思想、宗教論や商売の宣伝をしてはいけません。

 

7.)その他

1.個人差を理由に批判されることはないと確信して下さい。

会員には色々なタイプの人がいますが、断酒に対する前向きな姿勢さえあれば、

断酒会はどんな性格のひとでも受け入れる大きい包容力を持っています。

* 例会で学んだことを、ただひたすらにこつこつと積み重ねることによって、

まず自分自身の改善に全力を集中する人。

* 自分自身の改善は行動の中から自然にできると考えて、例会だけでなく

酒害相談、教宣活動と幅広く動く人。

* 例会は安らぎを与えてくれる場所と考えて、聞くことに専念する人。

* 例会は厳しさを教えてくれる場所と考えて、いつも緊張した表情でいる人。* 苦しかった過去を主にして体験発表をする人。

* 明るい現在の生活を主にして体験発表をする人。

断酒に真剣に取り組む姿勢は同じでも、経験や性格の違いから来る断酒方法論は

さまざまです。そうした時、どちらの考え方が良いか悪いかを、断酒会は論じる

ような愚かなことはしません。

2. 日常の実践活動が真剣になされていれば、とやかく批判されません。

基本的な断酒会の持つ理念さえ理解されていれば、方法論はその人その人の

体験の中で少しずつ変わったり、または変わることなくしっかりと自分の心の

中に定着するのです。

 

8)例会の検討

新人の定着が悪かったり会員の離脱について、来なくなった人にだけ原因があるので

はなく、会の運営や例会にも問題があることも考えられます。

定期的に役員会などで会や例会の中身の検討をしていきますので、疑問に思うこと、

気付いたことがあれば、遠慮なく役員まで伝えるようにしてください。

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